2021年2月18日経皮毒 知っていますか?
「 経皮毒」という言葉を聞いたことはありますか?
「 経皮毒」とは、皮膚から吸収される「毒」のことです。
実は皮膚からは毎日あらゆるものが吸収されており、皮膚を通して成分が体内に浸透することを「 経皮吸収」といいます。
この「 経皮吸収」を利用して、治療を目的とした多くの医薬品が開発されています。
咳止めやホルモン剤、痛み止めなどにはシールのように体に貼るお薬がすでに使われています。
このように健康に役立つことで利用されるのは良いのですが、身体に悪い成分も皮膚から体内に浸透することがあるのです。
経皮毒の問題は、肝臓の代謝を受けにくいために、体内に取り込まれると90%が蓄積してしまうことにあるのです。
ここでは「 経皮毒」について正しい知識をお届けします。私たちの生活環境には様々な化学物質があふれています。
化学合成のお薬を飲んでなくても、毎日化学物質が皮膚から吸収されているのです。
神経質になりすぎることはありませんが、あまりに無防備でも困ります。
これらの経皮毒をどのように避け、また、身体に蓄積した毒素をどのように排泄すればよいのでしょうか。
何故90%も蓄積するの?
お薬や食物など、口から体内へ入った成分はすべてが肝臓に運ばれて、そこで分解され胆汁から腸へ排泄、または腎臓を通って90%が排泄されます。( 一次代謝)
一方、皮膚から浸透した成分はそのまま体内の脂肪組織に蓄積されるので、肝臓などの代謝を受けることなく、体内に溜まってしまうのです。
少しぐらいなら大丈夫?
経皮毒は種類が多く、複合的に害を及ぼすものもあるかもしれません。因果関係や副作用が不明なものが多いのが問題です。
また、環境ホルモンといわれる、内分泌かく乱化学物質はppb( 10億分の1グラム)ppt( 1兆分の1グラム)でも障害を引き起こすといわれています。
他の国は規制しているの?
合成化学物質で体に悪影響があり危険とみなされているものは、
日本 約100種類
アメリカ 約800種類
EU 約4000種類
各国の「 危険」についての考え方の違いが数字に表れています。
どんなものが吸収されやすいの?
皮膚の表面には角質層というバリアがあり、大きな分子は通過できません。
しかし、シャンプーや洗剤などに含まれる界面活性剤をはじめ、日用品に含まれる化学物質は極めて分子が小さいため、簡単に皮膚を通り抜けてしまいます。
日用品に含まれる有害化学物質
合成界面活性剤( ノニルフェノール ・ ラウリル硫酸ナトリウムなど)
乳化剤( ポリエチレングリコール ・ プロピレングリコール ・ ジエタノールアミン ・ トリエタノールアミンなど)
酸化防止剤( ブチルヒドロキシアニソールなど)
保存料( パラベンなど)
紫外線吸収剤( オキシベンゾンなど)
染毛料( パラフェニレンジアミンなど)
着色料( タール色素)
吸収されやすい身体の部位は?
身体の部位によって経皮吸収されやすいところと、そうでないところがあります。
腕の内側を1とすると、額では6倍、背中は17倍、生殖器は42倍です。
経皮吸収された化学物質は身体のどこに溜まりやすいの?
経皮吸収された化学物質は脂に溶けやすいため、体中の細胞に取り込まれますが中でも脂肪組織に蓄積されます。
体の部位では皮下脂肪 ・ 内臓脂肪だけでなく、脳( 60%が油脂) ・ 精巣 ・ 卵巣 ・ 乳房などの脂肪の高い組織に多く溜まります。
経皮毒が子供の世代に?
子宮、卵巣、精巣などに蓄積しやすい化学物質は子供にも影響を及ぼすと考えられています。母親の羊水や胎盤を通じて子供に移行していくそうです。
昔と比べ、集中できない子供、アレルギーの子供が増えている原因の一つと考えている専門家もいます。
経皮毒と関連付けられている病気
アトピー性皮膚炎、精子の減少、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症、乳がん、子宮癌、認知症、アルツハイマーなど
特に気をつけたい日用品
化粧品、基礎化粧品、ハンドクリーム、台所洗剤、シャンプー、リンス、カラーリング剤、入浴剤、歯磨き粉、アセトン。
人工香料、柔軟剤、静電気防止用剤、生理用ナプキン、タンポンなど
先日も、お客様と 経皮毒の話になり、 ↑ にある
生理用ナプキン を 布ナプキン にしたところ、 生理の際の 出血の量も かなり少なくなったと
体感され、違うんだよね~ なんて お話してくれましたよ